今更ダケド

休止状態の紹介。昔ながらの PC ユーザの中には意外と使われていない PC の一機能を紹介する。デスクトップの通常使用にもそのまま転用できる。どちらかというとモバイルに結構役立つかも。

Windows シリーズも XP( 既にVista出てるケド ) になり、マルチメディア性を向上させたと同時に、一般家電や AV 機器同様に「使いたいときにすぐに簡単に」利用できるように使える機能も向上した。その機能の一つが「休止状態」である。

休止状態は Win98 の時代からあり「ハイバネーション」とも呼ばれる機能である。似た機能として「スタンバイ」があるが、「休止状態」は次に起動したとき作業の続きから出来るよう、メモリの内容やその他の情報を HD に書き出し、完全に電源が落ちるのに対し、「スタンバイ」は使っていない間の消費電力を抑えるために CPU とメモリは稼動状態のまま、その他をほぼ停止状態にする機能である。
XP になり、より安定して過去に保存した状態を復元できるようになり、復元速度も改善されたようだ。昔は「休止状態」機能をハードウェア側( BIOS レベル)で一生懸命実現させようと努力していたが、OS の機能として便利に成長してきたため、ハードウェアの一機能としては見掛けなくなった。それだけ 98 〜 XP で見事な成長を遂げたという事だろう。

未だ PC は電源を入れて OS の終了から完全に電源を落とすものと考える人が多いが、それでは OS が起動し、いつものソフトをいくつか立ち上げるまでにかなり時間のロスがある。Win 共通で「画面のプロパティ」の「スクリーンセーバー」タブにある「電源」から「休止状態」項目で「サポートする」にチェックを付けると良い。これで「スタートメニュー」の「終了」を開いて「Shift」を押しっぱなしの状態のとき、「スタンバイ」が「休止状態」に変わる。
「休止状態」が活躍する場面は主に移動するときで、作業途中で一時中断する場面が多い人はこれにかなり助けられる。これがなければいちいち完全に起動するまでかなり待たなければならず、ビジネスマンならイライラするものである。快適なモバイルを実現する機能の一つと言ってもいい。

しかしながら「休止状態」は全ての環境で利用できるものではない。電源、マザーボードとの相性や、全てのハードウェアがプラグアンドプレイに対応している必要があるなど、制限がある。一例として、SCSI カードやデバイスは非プラグアンドプレイなので、繋がっているだけで休止状態を阻害する。でもオーディオやネットワークに関係する専門的なシステムを構築していない限り SCSI に触れる機会はないので気にしなくて良い。

好みや考え方もあるだろうから、必ず使うように押す事はしないが、一度この便利な機能を活用してみてはどうでしょうか?